- 家康
- 天下統一を成し遂げた徳川家康は、29歳から45歳までの17年間を浜松で過ごしました。家康は、自ら薬を調合するほど、食や健康への関心が非常に高い人物として知られ、江戸幕府が編纂した徳川家の公式記録『徳川実記』には、家康が実践していた健康法が記録されています。
①普段から粗食を心がける ②季節はずれのものは食べない ③冷たいものは口にしない ④肉はほどほどに食べる ⑤酒は「薬」として飲む など、その内容は現代医療からみても理にかなった健康法でした。年間を通じ、旬の食材で英気を養える浜松での日々は、家康にとって理想的な食生活だったと思われます。
- 自然
- 日照時間が長く、温暖な気候で知られる浜松・浜名湖地域は、浜名湖、遠州灘、天竜川の豊かな水産資源をはじめ、広大な森林や、多様な土質に恵まれた豊かな食文化を育んできました。
<豊かな水産資源>
海水と淡水が混じる浜名湖は、穏やかで栄養豊富な環境を利用した様々な養殖や漁業が古くから営まれ、人々の暮らしと自然が育てた豊かな生態系が広がります。遠州灘には、河川から流れてきたミネラルで育った豊富なプランクトンを目指し、多くの魚たちが集まってきます。
<多様な地形と土質>
三方原台地の赤土、海沿いの砂地、水はけが良い傾斜地、寒暖差のある山間部など、多様な地形と土質を持つ浜松・浜名湖地域では、広大な森林から流れてきた清流の恵みを受け、それぞれの風土に合わせた多彩な作物を育てています。